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久しぶりに祇園会館という映画館にいってきた。
京都の方ならご存じだろうが、公開が終わってしばらく経った作品を2本だてで上映してくれる、という昔ながら(?)の映画館で学生時代はしょっちゅう行っていたけど、ここ数年なぜか足が遠のいていた。

京都はここ10年ぐらいの間に映画館がばたばた潰れ、現在街中にあるのは大きなシネコン一つとミニシアター一つだけ、少しはなれた所に別のシネコンがあって、あとはみなみ会館というミニシアター(という割にはでかいが)と祇園会館ぐらい、という有様。
実際、僕も卒業してからは値段が高くなることもあり、また特にハリウッド大作などは観なくなったこともあって、映画館にもめったに足を運ばなくなっていたので、潰れても文句いう資格はない。

でも、あんまりシネコンって好きじゃないんですよね。仕方がないから行くし、指定席など確かに便利だとは思うけど、なんか面白くない。

それはさておき、この日観たのは「ワールド・オブ・ライズ」と「地球が静止する日」。
「ワールド・オブ・ライズ」はさすがにリドリー・スコットが監督だけあって結構見応えがあった。
ヨルダン情報局の人、砂漠の真ん中でもびりっとしたスーツというのは現実的か、とは思ったものの、役としてきれいなはまっていたので、
ラッセル・クロウの「現場を知らない管理職」という役柄も、日本の作品の中だとあからさまに揶揄したような演出になるから(踊る大捜査線みたいに)全体的に幼稚な印象になるけど、そんなこともなく冷静に描いてくれた。
もちろんディカプリオも久々にみたけど、なかなかカッコ良かったです。

が、「地球が静止する日」、これは何というか…判で押したような典型的なハリウッドSF。
突発的に発生するSF的な危機、理由を言わずにいきなり強制招集される科学者達、しかも謎の球体からでてくる巨大ロボット(?)に、人類に対する説教臭い批難と賛辞と、さんざん使われまくったエピソードの連発。
主演のキアヌ・リーブスやジェニファー・コネリーはそれぞれ、「マトリックス」「ダークシティ」(なんか設定も似てる)個人的に好きなSFに出てるので、余計にこの映画の筋書きが古臭く思えて、いつの映画だよっ、と思っていたらなんとホントに51年制作の同名映画のリメイクだった…
腰くだけ…
まあ、それじゃ仕方ないかな