わはははは、面白い!
なんとWeb企業が「IE 6撲滅運動」に乗り出した。
その名も「IE6 No More」
URIもすごい。
http://www.ie6nomore.com/
実際には8月からやっていたらしいけど、僕は知らなかったのである。
Web制作にかかわったことのある人なら誰もがみんなIEには手を焼いている。
うちのように小規模サイトしか作ったことがなくても、IE対策だけで余分に相当の時間がとられてしまうのだ。
どこをどう解釈すれば、あんな気が違ったようなレイアウトになるのか、全く理解に苦しむ。
人一倍気の長い小生であるがIEでCSSを確認するたびにPCをブチ壊したくなる衝動にかられるぐらいだ。
ところがあまりにもシェアが多すぎて対応させざるを得ず、耐え難い破壊衝動を抑えながら、コーディングをしているわけである。
一番悪いのはマイクロソフトであるのは間違いないが、なんど説明してもIEを使い続けるユーザーの方も困ったものだ。
安全性にしても米政府と民間組織の共同対策機関『米国コンピューター緊急事態対応チーム』(US-CERT)が5年も前に「IEは使うな」という警告を出してるぐらいの最低最悪のブラウザであるにもかかわらず。
なんとYouTubeでもIE6のサポートは打ち切られる(打ち切られた?)らしい。
まあ当たり前である。
この不況の世の中、経費削減だの人員削減だのとやかましい時に、「長時間超過残業」を強いられるIE対策なんぞやってられるかってえのだ。
ただねえ、実際にIE6を使っている人はこんな表示がされても意味がわかんないんじゃないだろうか。
IEなんか使っているのはズブの素人だろうし、ブラウザ変えろ、と言われても右往左往するだけで、調べてまで素直にブラウザ変える人は少ないような気がする。
(素人がほんとに何もできないし覚える気もないのは、うちの妹をみてればわかる…)
啓蒙というのはちと横柄ないい方だけど、「なぜIEがここまでダメなのか」と先に説明するページをどこかに用意してそこにリンク貼った方がいいような気もする。(読まないかもしれないけど…)
とはいえ、IE根絶には大賛成なので、いずれうちのサイトでも様子を見て組み込んでみたいと思う。(^^/)
ところが本日の当ブログのアクセス解析では、困ったことに使用ブラウザの1位がIE6(T.T)で約32%で2位がIE7…
といってもこのブログの一日のアクセス数はせいぜい数十なので、実人数とすれば大した影響ではないだろうが。
これを見ているIEユーザーの方、悪いことはいいません。ブラウザを変えましょう。
古いから捨てよう、という単純な話ではなく、IEというのは最低最悪の「欠陥ソフト」なのであり、その「欠陥品」のために多くの人が多大なる迷惑を被っているのです。
安全性からしても使い勝手からしてもIEは最低の部類です。
Firefox なりSafariなりOperaなり、ブラウザなんて無料だし、入れ替えなんてものの数分で済みます。
高い金払ってウィルス対策ソフトをいれるにもかかわらず、それよりも効果的で金もかからないブラウザの変更を、なぜしないんでしょうか。
では、マイクロソフトのいい加減さとIEの質の低さをお目にかけましょう。
これは現マイクロソフトのサイトのトップページをMac OS9版ですが、IE5で見たところです。
Windowsではどのように見えているでしょうか。
全体はこうです。(クリックすると大きくなります。)
なんでこうなっているんでしょうか。
Webページの作成にはhtmlの他、CSSというレイアウトをさせるための言語を使います。
ところが、マイクロソフトのIEというのは、このCSSという言語の対応状況が惨憺たるものなわけです。
ですが、ユーザーが多い以上、判読可能なレイアウトにしなければならない。
そこで、僕らが「IE ハック」と呼ぶ、IE専用の別コードを追加するわけです。
「別コード」といっても決まった書き方があるわけではなく、バグだらけのIEのために、わざと「間違った書き方」をしてやるわけですが、「どういう間違い方をすれば、本来のレイアウトになるか」なんてことは、一回一回試してみないとわからんのです。
だから、IEに対応させるだけで「イレギュラー」な作業が増える、ということはおわかりでしょうか。
はっきり言って滅茶苦茶大変なので、誰もやりたくないけど、ユーザーのことを考えるとやらざるを得ない、そう思って、Web制作者は格闘しているのです。
ところが、どうでしょう。
このズタボロ・ブラウザを作った張本人のマイクロソフトはあっさり、Mac版だけとはいえ「IE対策って大変だから、もうやんなぁいっ」と投げ出してしまったのです。
どうも素人というのは、excelだのwordだので、「ホームページ作れないんですか」などとのんきなことをいってるけど、ブラウザですらこんな惨状なのに、同じ会社の作った『「ホームページ作成ソフトではない」ソフト』で、まともなホームページが作れるわけがない。
もうこんな会社のソフトを使うのはとっととやめましょう。