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22時50分過ぎ、宇宙の大航海をおえたはやぶさが、大気圏に突入、美しい最期の輝きを見せて消え散った。
僕も多くの人とおなじように、Ustreamの画面をずっと凝視していた。(現在配信停止中)。
リアルタイムでは、(うちでは)映像と音声がずれていて、「来た、見えた」という音声の時には何も変化がなく、ああ、やっぱりモニタでははっきり見えないのかな、と思って気を抜いた瞬間、画面中央下からじわじわっと光が!

せいぜい流れ星程度のものしか想定していなかった僕は、その強い輝きに驚いてしまった。
タイミング外しながらもぞくぞくっとくる感動を味わった。

そして後には「ああ、はやぶさ消えたよ」というコメントが耳に残った。
なんと潔く、美しく、そして儚く…

などと書くと、相当前から気に掛けていたようだけど、実は13日にはやぶさ帰還、という話題を知ったのは13日当日のツイッターである。
なんせ、はやぶさのツイッターアカウントがあるのもこの日初めて知ったくらいなんだから。

それでもさほどの興味をそそられなかったのだけど、そこからのリンクで、はやぶさを打ち上げたJAXA (宇宙航空研究開発機構)が、カプセル切り離し後、燃え尽きる前のはやぶさに、地球の姿を見せてあげたい、と急遽本体の姿勢を回転させて地球の撮影をさせる、というニュースを知って感動してしまったんである。

なんと粋な配慮と心意気だろうか。
相手は機械だというのに。

桜Exhibition NY杯用の鶏を描いている最中だったんだけど、はやぶさのおかげで鶏どころではなくなった。
9時前ぐらいから作業しながらも、Firefoxを立ち上げたまま、はやぶさ関連のページをチェックしていた。

和歌山大学チームによるライブ中継は、ニコニコ動画はアクセスが集中しすぎてつながらない、というのでustreamつなげっ放し。
別ウィンドウを出して管制室の映像も流しておく。
こんなやつがいるからつながりにくいんだろうが…
ライブ中継ウィンドウ横のチャットでは、はやぶさに対するコメントが止めどなく流れていた。

端から見たらこんなミーハーなことを僕がするのは非常に珍しいことだ。
だいたいサッカーのW杯とやらには全く興味がないんだから。

Ustream2本とツイッター数本のウィンドウ立ち上げは負荷になっていたのか、はやぶさ最期の映像を流したあと、Firefoxまで落ちてしまった(爆)
お前は落ちなくていいんだよ!

いや、しかし今日はよく頑張ってくれた!
なんか知らんが10.6にしてから色んなアプリが意味不明の落ち方してくれたのに。

そしてまた、一番気になっていたはやぶさのラストショットがまた素敵なのだ。
モノクロだしブレてるけど、最期に見た地球である。
通信途中で切れたらしく、一枚だけ撮れたらしいけど、これは泣ける。

機械の最期で感動するの変な話かもしれないれけど、いいんですよ。
少なくとも、生きてる牛を「さっさと殺せ」と笑いながら言うどっかの大臣よりはよっぽどマシだ。

和歌山大学に録画された映像は、Ustreamのこちらで見ることができる。
また、YouTubeでは、NASAが撮影したはやぶさ最期の映像がアップされている。
NASA Team Captures Hayabusa Spacecraft Reentry
美しすぎる…
ほんとに火の鳥となって散華したみたいに見える。

地球に戻ってきたカプセル、地球から約20億km離れたイトカワの砂が入ってる可能性がある、という。
もちろん入っているに超したことはないんだけど、入ってなくても文句言う気はない。
でも、この引きの強いはやぶさなら、思いもかけない良いニュースを提供してくれそうな気がする。